
2011年04月11日
春の光のなかで


今日、4月11日付宮崎日日新聞の「宮日文芸」に投稿された宮崎市内在住の松浦哲也さんの詩を紹介します。
春の光のなかで
早春の光がサングラスにやさしく
野焼きのにおいがすがすがしい
山と川アップダウンのマラソンコースを
ぼくたちは走りはじめる
あなたの差し出すロープをにぎりしめ
人並みに走れる喜びの大きさ
ひばりが一羽空高く 高く歌う
河川敷にはもう春がいっぱいある
ボートを漕ぐ学生たちの声 声 声
何時の間にか通り過ぎ去った あの時代
だがあの若い力が今も僕に残っている
老いてなおあの青春の坂の上の雲なのだ
息を切らし互いに励ましながら
苦しみに耐え耐えてつぶやく
もっと もっと走れる もっとだ
これから あの坂道を上るのだ
選者の中島めい子先生の評
「生命の躍動する春光の下、己を励まし輝いている作者の姿が目に浮かぶ。清々しい生き方は、年齢に関係なく青春そのものだ」
松浦哲也さんは「宮崎ギヅナーズ」という視覚障がいの方々のランニンググループの一員で、毎週日曜日の朝9時から大淀川河川敷でランニングを楽しんでおられる方です。


Posted by まっちゃんパパ at
21:25
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