
2011年06月08日
風の丘へ


先日、熊本県阿蘇でのマラソン大会に参加する4人のラン仲間と、宮崎からYさん夫婦が運転する車で行った。

阿蘇に着くと、Yさんが「是非ここを見ましょう」と阿蘇登山道路へと車を走らせた。
深緑を抜けて着いたのは、阿蘇の山々を望む素晴らしい眺めの所だった。

そこに「風の丘 阿蘇 大野勝彦美術館」があった。
ここに着いた時、一人の男性が建物に向かって歩いている。
「あっ、あの方が大野さんですよ」とYさん、両手が義手だった。

美術館に入ると、すでに奥のテーブルで筆を動かしている「その方」がおられた。
この方は平成元年の7月に農作業中に機械により両手を切断され、もう3日後には筆をくくり着けて文字を書かれたとの事。


書かれた多くの詩画を時間を忘れて見入った。

一つ一つの言葉が、明日マラソンを走るプレッシャーを和らげ、そして感銘が力となった。



気楽に声を掛けられるこの方にお礼を言って、すがすがしい気持ちで大会の受付会場へ向かった。

Posted by まっちゃんパパ at
12:19
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